合格するぞ!管理栄養士国家試験

管理栄養士国家試験についてのあれこれや、過去問の解説、勉強法や管理栄養士の仕事などについても書いていこうと思います。 

広告

管理栄養士国家試験合格率、今後はどうなる??

第30回管理栄養士国家試験の合格率は44.7%と前年度より下落しました。

試験後の反応も難しかったという意見が多かったようなので、難易度も少し上がっていたのだと思います。

f:id:fiveleafclover:20160513112426j:plain

しかし、過去と比べると明らかに合格率はあがっています。

今後、第31回、32回…とどうなるか気になりますね~

 

私は国家試験問題作成者でも関係者でも何でもないので、あくまで勝手な推測になり責任は持てませんが💦、おそらくこれからも10年前ほどは下がらないのではないかと思っています。

 

医療系資格の国家試験合格率が高いことは以前も書きました。

fiveleafclover.hatenablog.com

他の医療関係職の合格率は高いですね。

 

以前は、管理栄養士の地位を高めるには合格率は少ないほうが価値があるのでは!?なんて思っていましたが、管理栄養士も同じ医療職として肩を並べるには、それなりの合格率も必要なのではないかと思います。

どんどん管理栄養士ができても働く場所・待遇・地位などまだまだ改善されていないのが現状なので、すぐに高い合格率となるのは難しいと思いますが。

 

しっかりと勉強して、知識をもって、合格したら即戦力になるような管理栄養士がどんどん増えてくれるよう祈っています。

 

これから管理栄養士の試験を受ける方は、希望をもって勉強を取り組んでくださいね!

基礎栄養学第26回81の問題解説

今日は基礎栄養学第26回81の問題の解説をします。

早速解いてみましょう!

 

糖質の体内代謝に関する記述である。正しいのはどれか、1つ選べ。

(1) グリコーゲンの貯蔵総量は、筋肉より肝臓に多い。

(2) 筋肉は、糖新生を行う。

(3) 肝臓のグルコース利用は、血糖値の影響を受けない。

(4) 赤血球では、グルコースから乳酸が生成する。

(5) 脂肪組織には、ペントースリン酸回路は存在しない。 

 

特にひねった問題は出てないかと思いますが、ちょいちょい迷う設問もあるかと思います。

解説で確認してみてくださいね。 

 

解説

(1) グリコーゲンの貯蔵総量は、筋肉より肝臓に多い。

間違えてはいけないのが、貯蔵総量です。

比率(%)や1gあたりの貯蔵量なら肝臓のほうが多くなりますが、肝臓は身体にたったひとつなのに対し、筋肉は身体のいたるところに存在していますね。

よって、貯蔵総量となると筋肉の方が多くなります

この問題は間違い✖。

 

(2) 筋肉は、糖新生を行う。

糖新生とは、グルコースをつくること。

グルコースをつくるためには、グルコース6リン酸からグルコースへ変換する酵素が必要です。この酵素の名前覚えましたね!?グルコース6ホスファターゼです。

筋肉ではグルコース6ホスファターゼがないため糖新生を行えません

よって間違い✖。

頻出事項なので確認を。

 

(3) 肝臓のグルコース利用は、血糖値の影響を受けない。

 肝臓のグルコース利用とはすなわち、グリコーゲンの合成・分解を指しているものと思われます。

血糖値=血液中のグルコースの量。

血糖値が低下すると、肝臓のグリコーゲンが分解してグルコースとなり利用されます。

また、血糖値が上昇すると、グルコースはグリコーゲンとなって肝臓に貯蔵されます。

よって✖。

肝臓のグルコース利用は血糖値の影響を受ける

 

(4) 赤血球では、グルコースから乳酸が生成する。

これは正解〇!

大事なのは、赤血球にはミトコンドリアがないということ。

ミトコンドリアがないとクエン酸回路は存在できません。

よって、グルコースからピルビン酸→クエン酸回路とはなれず、グルコースから乳酸が生成します。

 

(5) 脂肪組織には、ペントースリン酸回路は存在しない。 

ペントースリン酸回路は肝臓、脂肪組織、副腎皮質など脂質合成が盛んな組織に存在しています。

よって✖。

ペントースリン酸回路で大事なのは

・脂肪酸やステロイドの合成に必要なNADPHの供給

・核酸の材料になるリボース5-リン酸の供給

です。

 

答え(4)

今回も基本的な事項がたくさん出てきました。

 何度か解いて、知識・記憶をしっかりとつけてくださいね☆ 

管理栄養士国家試験合格した人、不合格だった人へ

皆さんこんにちは。

 

厚生労働省からついに第30回の国家試験合格発表が5/10に出ましたね。

皆さん、いかがでしたか?

 

泣いた人、笑った人、それぞれだと思います。

 

自己採点をしていても、ボーダーラインだと発表までドキドキしますよね。

発表直後はアクセスが殺到してなかなか表示されなかったと思いますが、必ずつながるので焦らずに…

 

管理栄養士となれた人!

おめでとうございます!!

しかし、これで終わりではありません。

ここからがスタートです。

働きながらも、日々違った視点で勉強、勉強の毎日だと思います。

国家試験勉強を頑張れたなら、日々の勉強も頑張れるはず。

いつでも、初心を忘れずに立派な管理栄養士として社会に貢献してくださいね。

 

残念ながら試験に不合格だった人💦

今日まで勉強してきたことは決して無駄になりません。

必ずあなたの為になってきます!

なぜ、不合格だったのか今一度自分に聞いてみてくださいね。

勉強時間が足りなかった?

頭に入らなかった?

体調が悪かった?

理由は私なんかより、自分の方がわかるはずです。

既卒の方は特に働きながらの勉強、本当に大変だったと思います。

途中で挫折しそうになった人もいるかと思います。

でも、頑張って試験を受けてくれてよかったです。

結果はダメでも試験を受ける、管理栄養士をとろう!と思うこと自体とても前向きで、すばらしいことなのですよ!

向上心、大切にしてくださいね!

 

ブログではこれからも主に生化学、基礎栄養などの解説をしていきます。

31回の国家試験もチャレンジするぞ!という人はたまには覗いてみてください。

少しでも力になれるよう、(最近は更新ゆっくりですが)情報を載せていきますね。

広告