糖新生についての基礎知識
基礎栄養学や生化学分野でよく登場する糖新生についてまとめてみます。
あくまでも、管理栄養士国家試験の問題に出そうな範囲でのまとめです。
糖新生とは?
糖以外の成分からグルコースをつくる代謝経路。
糖以外とは具体的に何があるか?
乳酸:コリ回路(詳しくは問題で登場したときに説明します)
アミノ酸:グルコースアラニン回路(詳しくは問題で登場したときに説明します)
グリセロール:中性脂肪=脂肪酸+グリセロール、脂肪酸は糖新生の材料になりません
場所
肝臓と腎臓(この2つの臓器のみグルコース6ホスファターゼがある)
経路
解糖系を逆行していくように進行する。
律速酵素
ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ
フルクトース-ビスホスファターゼ
グルコース-6-ホスファターゼ
それぞれ糖新生のみの酵素(解糖系にはない酵素)である。
基礎栄養学 朝倉書店より
<補足>
ミトコンドリアに存在するオキサロ酢酸は、ミトコンドリアの膜を通過できない。そのため、通過できるリンゴ酸に変化して、ミトコンドリアの膜を通過して細胞質に入ってから、オキサロ酢酸に戻るといった反応がおこっている。
糖新生では、糖以外のどのようなものからグルコースができるか?
律速酵素は?
場所は?
をおさえておきましょう!