アミノ酸・たんぱく質の代謝についてよく出るワードと基礎知識
アミノ酸・たんぱく質の代謝に関する記述も26~29回全て出ています。
基礎栄養学でも必ずたんぱく質の代謝は出ていますね。人体の分野では細胞レベルでのたんぱく質の代謝を、基礎栄養学分野では身体全体のたんぱく質代謝の問題が出ています。目に見えないところですが、大切なのでじっくりと学習していきましょう☆
絶対覚えておく頻出単語
オートファジー
ユビキチン
アミノ酸・たんぱく質の代謝は詳しく学ぶと奥が深く、いろんな専門用語が出てくるのですが、その中でもオートファジーがなぜか毎回(26~29回)出ています。
なので、この単語はこれからも絶対出るだろう(絶対はあり得ませんが💦)ということで、説明します。
オートファジーとは?
細胞内のたんぱく質を分解する仕組みの一つであり、自食作用とも呼ばれています。
とりあえず、今はここまで。問題では、もう一つ突っ込んで出されますが、オートファジー=たんぱく分解に関与=自食作用は最低限覚えましょう!
そして、ユビキチンを説明すると同時に、細胞レベルでのたんぱく質分解の基礎知識を紹介します。
体内で不要になったたんぱく質を分解するには大きく分けて2つの経路が存在します。
- リソソーム系
- ユビキチン‐プロテアソーム系
1のリソソームは細胞内小器官の頻出単語でも出てきましたね!
リソソームは細胞内消化の場でした。つまり、細胞内で不要になったたんぱく質を分解する場なのです。
オートファジーにより取り込まれた不要なたんぱく質を、リソソーム内のたんぱく質分解酵素で分解します。
次に2のユビキチン‐プロテアソーム分解系とは
不要になったたんぱく質にユビキチンというたんぱく質が結合します。これにはATP(エネルギー)が必要です。そして、このユビキチンがついたたんぱく質はプロテアソームというたんぱく質分解酵素が含まれている酵素複合体によって分解されます。
簡単に例えると…
プロテアソームという大きな掃除機(たんぱく質を分解する掃除機)が、体内を掃除しているのですが、何でもかんでも吸い込んでしまうのではなく、ユビキチンというシールが張られたものだけ選んで吸い込んでいく。といったかたちでしょうか。
逆にわかりにくくなったらごめんなさい💦
その他にもたんぱく質の分解経路はいろいろあるのですが、とりあえず上記の2つの経路は有名で過去問の前に理解しておいたほうが良いので、是非覚えておいてくださいね!