合格するぞ!管理栄養士国家試験

管理栄養士国家試験についてのあれこれや、過去問の解説、勉強法や管理栄養士の仕事などについても書いていこうと思います。 

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酵素についてのキーワードと基礎知識

皆さんこんにちは。

 

今日は過去問に戻ります!

人体の分野でよく出る酵素についての問題です。

酵素については基礎栄養学でもかなり重要になってくるので、ここでしっかりと学習しておきましょう。

 

まずは酵素についてよく出る単語、重要語句は

・アイソザイム

・アポ酵素

律速酵素

・アロステリック部位

などがあります。

これらの単語を一つひとつ説明しますが、酵素については基礎知識がないとなかなかイメージができないかもしれません。

 

ちなみに酵素についてよくわからない人は、簡単な教科書などから学習するといいです。学校で習った教科書が必ずしも自分に合っているとは限らないので、難しいのが苦手な人はとりあえず簡単な本に出合うことが大切です。

 

私はマンガでわかる生化学などの参考書や、高校の教科書などをまず読んでから、生化学の教科書を読みます。そうすると、理解が深まります。 

マンガでわかる生化学

マンガでわかる生化学

 

 専門の教科書の中には、基礎の基礎は書かなくてもわかるだろう風(?)に書かれていて、わかりずらい→自分は頭悪い→勉強キライと悪循環に陥る可能性があります。

誰でも最初から難しい言葉はわかりません。学校の先生などは基礎があっての授業なので、授業についていけない、わからない!という人はその教科書以外からまず学ぶとわかりやすくなるかもしれませんよ!

くれぐれも自分は理解力がないからついていけない!と勘違いしないでくださいね

 

まずは、これだけは最低限理解しておかないといけない基礎知識から。

そもそも酵素って?

生体触媒。

生物が生命活動を維持していくためには、さまざまな化学反応が必須ですよね。酵素はこの化学反応を進める「触媒」でありタンパク質です。

ちなみに、「触媒」は化学反応を推し進める物質のことです。触媒自身は反応の前後で変化しません。化学反応のお手伝いさん。

 

酵素の反応

酵素+基質⇄酵素‐基質複合体⇒生成物

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栄養科学イラストレイテッド生化学 羊土社より 

↓こちらは第2版参考までに      

生化学 改訂第2版 (栄養科学イラストレイテッド)

生化学 改訂第2版 (栄養科学イラストレイテッド)

 

この反応は鍵と鍵穴に例えられることが多いです。

酵素の活性部位を鍵穴、それに合う鍵が基質。鍵穴に合う鍵はとても限られていますよね。ある酵素に合う基質も限られています。これを専門用語で『基質特異性』と言います。

 

反応速度

基質が酵素の働き(酵素活性)により反応生成物となりますが、その反応の速さのことを反応速度と言います。

酵素反応はpHや温度の影響を強く受けます。

最大の酵素活性を与えるpHを至適pH 。最大の酵素活性を与える温度を至適温度と言います。

 

いかがですか?

基礎はばっちり頭に入ってましたか?

 

では、重要語句の説明いきます!

アイソザイムとは?

同じ反応を触媒するが、たんぱく質の構造が異なる酵素

 

 アポ酵素とは?

補助因子を必要とする酵素たんぱく質部分。結合して活性を持つとホロ酵素と呼ばれる。

アポ酵素だけでは、酵素として機能しないのですね。ちなみに補助因子は非タンパク質性であり、大きく分けて金属や有機化合物があります。

 

律速酵素とは?

反応速度が最も遅い段階を触媒する酵素。これが全体の代謝速度を調整しています。

 

アロステリック部位とは?

この部位に物質が結合すると、酵素の立体構造が変化して酵素活性に変化をもたらします。 酵素と基質の結合部位以外の場所にあります。 

また、この効果をアロステリック効果、この酵素をアロステリック酵素という。 

 

これらは酵素についての問題でよくでるところです。

しっかりと違いを頭に入れて過去問を解いていきましょう!

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