なぜ管理栄養士国家試験の合格率は低いのか
皆さんこんにちは。
今日は国家試験の合格率の内訳について記したいと思います。
以前管理栄養士合格率は他の医療職と比較して低めと書きました。
では、以下のグラフを見てください。
このグラフの青色で示している棒グラフ、つまり新卒者の合格率は80~90%前後もあるのです。
新卒者だけで考えると、合格率は高いですね。
新卒者とは管理栄養士養成課程4回生のことです。
国家試験は2016年現在3月に行われているので、ちょうどその3月に卒業となる学生さんたちです。
オレンジ色の棒グラフは既卒者、つまり管理栄養士養成施設を卒業したけれども、現役の卒業年度には不合格、もしくは諸事情で受けられなかったなどの方達を指します。
栄養士過程と書いているグレーの棒グラフは、大学・短大・専門学校などの栄養士過程を卒業し、規定年数の実務経験を積んで国家試験受験資格を得た人たちです。
どうしてこんなにも差が出るのか?
はっきりとした答えはありませんが、考えられるのは
- 働きながらだと勉強時間を確保しにくい。
- 勉強は習いたての方が覚えている。
- 現役生だと周りに一緒に頑張る友達がいる。
- 管理栄養士養成施設では国家試験対策講座などが行われている。
などでしょうか。
栄養士は職場では少人数のことが多く、一緒に勉強しよう!と思っても同志がいないことがよくあります。
一人で勉強のモチベーションを長い間保つのはとても難しいことです。
一夜漬けで受かる試験ではないですものね。
現在栄養士で管理栄養士を取得したい!と考えている方は、勉強を少しづつ続けていく努力、根気が必要です。
決して合格しないわけではないので、ぜひ頑張っていきましょうね!